トヨタのリコール
トヨタ自動車が「プリウス」などハイブリッド車のブレーキの不具合でリコールに乗り出した。国内販売分で対象となるのは合計22万台。昨年5月に新型を発表して以来、年間の車種別販売台数でトップとなった人気モデルだけに、リコール台数が多くなった。
国土交通省によると、2009年度のリコールの届け出件数(2月19にちまでの公表分)は、262件で、対象台数は、229万台。1度に20万台を超えるリコールはトヨタのケースを含め、燃料タンクのキャップに不具合があったスズキの二輪車、駐車ブレーキに問題が見つかった日産自動車の四輪車の合計3件あった。1車種で複数回リコールされるケースもあり、単純な比較はできないが、09年の国内新車販売台数(二輪車含む)が約500万台であることを考えるとリコールは珍しくない。全体の台数は08年度の実績(295件、535万台)を下回る水準で推移しており、三菱自動車の大規模なリコール隠しが問題になった04年度(438件、756万台)のピークに比べると減少傾向にある。ただ、1990年代以前には、200万台を超えることはほとんどなかったのと比べると、依然として高水準を維持している。不具合の原因としては「製造工程のミスよりも設計に問題があるケースが増える傾向にある」(国交省)という。「プリウス」の場合はブレーキのコンピューター制御プログラムに不具合があるとされており、高度な電子制御を駆使する自動車が増え、設計ミスが生じる可能性も高まっている。開発期間も短くなり、部品の海外調達も増えるなかで、品質の確保が自動車業界の大きな課題だ。
日本経済新聞2010年2月21日〜NEWSな数字 自動車のリコール台数〜より紹介しました